誰のための訪問マッサージか
お久しぶりでございます。
山形の訪問マッサージ、工藤はりきゅうマッサージ治療院の工藤 司です。
すっかりブログを放ったらかしでしたが、いけませんね。
3月なんかは確定申告であたふたしてたりしてたり、やはり施術に関することをやってるとブログまで手がまわらないのが実際です。
さて、当治療院は日本訪問マッサージ協会に参加しております。
そこで日頃はオンラインで、時には東京などに集まっていろいろ情報を共有したり、議論してたりします。
その中には独立しようとして相談されるマッサージ師の方もおられます。
そこであった相談というのは、
- 相談したマッサージ師以外、部屋にも入れさせないような患者さんがいる。
しかし、
- 勤めている治療院の院長は、その患者さんを自分の治療院の患者さんのままにしておきたい。
- そのマッサージ師が辞めることすら患者さんに対して言うことを禁じている。
経営上、既存の患者さんを独立の際に持っていかれたくない気持ちはわかります。
ただ、訪問マッサージは誰のために行うのか?ということを忘れてはいけません。
訪問マッサージは健康保険を使う以上、医療なわけです。
これが無免許で行なっている、整体とか、リラグゼーションとかであれば普通のサービス業の論理で行動しても良いでしょうが、
あくまでも医療系免許を持った者による、
健康保険を用いた医療サービスなわけです。
当然、医療としての倫理が普通のサービス業の論理や商慣習よりも優先することになります。
患者の権利宣言、というのがあります。
そこには
>2.選択の自由の権利
>a. | 患者は、民間、公的部門を問わず、担当の医師、病院、あるいは保健サービス機関を自由に選択し、また変更する権利を有する。 |
とあります。
訪問マッサージの事業者はここで言う、保険サービス機関になります。
患者さんには訪問マッサージ事業者を選ぶ権利があるわけです。
患者さんの選択権よりも、治療院の利益を優先するのはとんでもないことです。
さて、こんなふうに、
マッサージ師が独立する際、患者さんの希望も聞かず、
勝手にマッサージ師を変えるような治療院・事業者に引っかからないためにはどうしたらよいでしょうか?
確実なのは当院のように、
マッサージ師が一人だけの治療院を選ぶことです。
廃業しない限りは途中で変わることもありませんので。
あるいは初めに、マッサージ師が独立する場合の対応を聞いておくことです。
初めての患者さんの場合、そこまで最初から配慮する、ということはまず無いかと思いますので、
この点はケアマネージャーさまにご確認いただきたいです。
- 2013.03.22 Friday
- Q&A(訪問マッサージ)
- 22:28
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- by 工藤 司