詐欺と医師法違反

最近、医師法違反と詐欺で有罪の判決がありました。

 

治療費だまし取る 偽医師に有罪判決 地裁 /香川

 

この事件は医師と偽った点が医師法違反(第18条)かと思われます。

 

さて、詐欺と医師法違反というと下記の判例があります。

医師法違反,詐欺被告事件札幌地方裁判所平成16年10月29日判決平成15(わ)52

 

 

医師資格を持たない被告が虹彩診断で内臓に病気があるなどと告げ、治療費をだまし取っていた事件です。

判例的には無効な治療の詐欺に関する点が重要だったりしますが、当業界においては病名診断を行ったことが医師法違反とされたことが大きいでしょう。

 

判決文より。

第3 被告人の行為が医行為にあたるか。

 1 弁護人は,被告人が眼球虹彩診断に用いた機器は,細隙機能(光源を狭く細くする機能)を有しないものであり,医療機器である細隙灯顕微鏡(スリットランプ)ではないし,被診断者の疾患についての最終判断はアメリカで下しているから,被告人の行為は医行為にあたらないと主張する。

 

 そこで検討するに,被診断者らの証言など関係証拠によれば,被告人は,平成12年1月27日ころから同月31日ころにかけて,前記B1ホテル1140号室において,スリットランプ様機器(以下「本件機器」という。)を用いて,被診断者の目に至近距離から光を当てて虹彩の拡大写真を撮影し,その写真を同機器に接続されたテレビ画面に映し出したり,ビデオコピー機でプリントアウトしたりした上,虹彩の写真を指し示しながら,合計18名の被診断者に対し,現在妊娠しているなどとその身体症状を告知したり,子宮がんなど具体的な疾患に現在罹患している,あるいは将来罹患する可能性があるなどと告知し,うち16名に対しては,自己が処方する薬を服用するよう勧めたことが認められる。

 

 2 以上認定したとおり,被告人は,日本国内において,虹彩等の拡大写真を撮影する機能を有する本件機器を用いて被診断者の目を至近距離から撮影し,虹彩の拡大写真を指し示しながら,被診断者に対し,その身体症状や,現在罹患しているか将来罹患するおそれのある疾患について具体的な病名を告知しているのであって,被告人の上記行為は,医師が行うのでなければ保健衛生上危害を生ずるおそれのある行為であるといえ,医師法17条にいう医業の内容となる医行為にあたると認められる。本件機器が細隙灯顕微鏡(スリットランプ)であるか否かによって,上記結論が左右されるものではない。

 

目に光を当てて、画像で診断していたようです。

それで身体症状や疾患を告知しているわけです。

 

なお、この判決では検査法自体の安全性については争っていない模様です。

弁護士は検査法の危険性の無さを主張しても無意味と判断したのでしょう。

富士見産婦人科病院事件の医師法違反の判例がありますから。

 

 

この判例のメリットは裁判所のウェブサイトで無料で読めることです。

 

なので検査による身体症状の告知が医行為であることを示すには便利かもしれません。

 

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